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2024年03月18日

沖縄のお墓の特徴とは?大きい理由やお墓参りのルールをご紹介

沖縄のお墓の特徴とは?大きい理由やお墓参りのルールをご紹介

沖縄のお墓は、本州とは異なる進化を遂げてきたため、異なる特徴があります。見た目が異なるだけでなく、お墓参りのルールも本土と異なるところがあります。沖縄にお墓をたてたり、お墓参りしたりする際は、特徴やルールを知っておく必要があるでしょう。ここでは、お墓の特徴やお墓参りのルールについて詳しくご紹介します。

お墓が大きいのはなぜ?

沖縄のお墓は、他の地域と比較して大きいのが特徴です。大きい理由としては、次の4つがあげられます。

風葬の風習があった

本土での埋葬は、土葬や火葬が一般的です。しかし、沖縄には風葬文化があるため、ある程度の広さが必要となります。風葬とは、遺体を石で囲い、風や自然の力によって徐々に分解する埋葬方法です。風化して骨になったら、遺骨を骨壺に入れ、石室に安置します。これらのプロセスを行うために、お墓が大きく作られているのです。

一族でお墓を共有

沖縄のお墓が大きいのは、門中墓が作られていたことも関係しています。門中墓とは、一族で共有するお墓です。父系の直系家族が継承し、一族の骨壺が納められます。小さいものでも6畳ほどの広さがあり、中には5,000人以上で共有されているお墓もあるほどです。

沖縄の気候に負けない設計

沖縄のお墓が大きいのは、気候も関係しています。沖縄は台風が直撃することも多く、激しい雨風にさらされる環境です。そのため、厳しい気候でもお墓が倒壊しないように、屋根のついた大きなお墓が設計されているのです。

宴会をする

沖縄では、納骨後に宴会をする風習があります。大勢の人がお墓の前に集えるように、お墓を大きく作る必要がありました。

沖縄のお墓の特徴

沖縄のお墓は、他の地域のお墓と比較すると、造りも特殊的です。どのような特徴があるのか見てみましょう。

家のような造りになっている

沖縄のお墓は、家のような造りになっているのが特徴です。沖縄のお墓のスタイルとしては、破風墓と亀甲墓が一般的で、どちらも家のように屋根がついているものの、屋根の形が異なります。破風墓は、三角の破風の形をしており、亀甲墓は亀の甲羅のような外観です。琉球時代は、庶民がお墓を作ることが禁じられていたため、廃藩置県後に普及しました。

納骨室が地上にある

沖縄のお墓は、納骨室が地上にあるのが特徴です。通常、納骨室はお墓の下に作られています。納骨室が地上にある理由は、風葬に由来しています。風葬は現代では行われていませんが、風葬をしていた時代の名残で、納骨室が地上にあるお墓が作られているのです。

個人墓地が多い

本州では寺院墓地にお墓を作るのが一般的で、沖縄では個人墓地の多いのが特徴です。その理由は、沖縄には檀家制度がないため、もともと寺院墓地にお墓を作る風習がありません。本州では江戸時代に檀家制度が設けられ、寺院墓地にお墓を作らねばなりませんでした。江戸時代、沖縄は琉球王国の統治下にありました。そして、お墓の建設を禁じられていたうえ寺院墓地がなかったため、故人で土地を購入し、埋葬するのが一般的になったのです。

宴会スペース

沖縄のお墓は、宴会用のスペースが設けられています。大人数で宴会ができるよう、石の壁で囲われたスペースが用意されています。ご先祖様の周りでごちそうを食べるのが習わしです。

沖縄のお墓参りのルール

沖縄のお墓参りには、独自のルールがあります。では、どのようなルールがあるか見てみましょう。

お墓参りは年に3回

本州では、お盆や命日にお墓参りをするのが一般的です。しかし、お参りする時期は決まっておらず、いつお参りしても構いません。沖縄は、1月16日と晴明、七夕以外の日は、基本的にお参りしないのがルールです。理由は、霊魂がついてきたり、周囲の霊魂が寂しがったりするからだとされています。

他人の家のお墓は拝まない

沖縄では、お墓参りで他人のお墓を拝まないというルールもあります。また、他人お墓の敷地を横切ることもルール違反とされているので、注意が必要です。このルールは、他のお墓に敬意を払い、十分に配慮することを目的に作られています。

お墓参りすべきでない人

沖縄では、納骨時にお墓の扉を開く際、同席することを禁じられている人がいます。妊婦さんや新築中の施主は、扉を開けたり同席したりすることを避ける必要があるのです。その理由は、お墓に引かれてしまうからです。

まとめ

沖縄のお墓は、本州よりも大きく、形も異なります。亀の甲羅に似た見た目の亀甲墓や、屋根のついた破風墓が定番のスタイルです。また、お墓参りにも、他のお墓を拝まない、妊婦さんや新築中の施主は扉を開けないなどのルールもあります。沖縄では、沖縄のルールに合ったお墓やお参り方法を採用するのが良いでしょう。

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